ストレスはお腹に出る!気持ちとつながる内臓

ストレス女性
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会社や学校に「行きたくないなぁ」と思う時、おなかが痛くなってきた、、とか、下痢や便秘をしたとか、そんな経験、ありませんか?

脳にかかるストレスって、体、特に腸に出るんですよね。

反対に、腸に病原菌がいると脳へ影響して、不安になったりやる気がなくなったりする研究報告も。

目次

腸脳相関ってなに?

腸脳相関

このように、腸と脳は、お互いに影響を与え合っています。

この関係を「腸脳相関」といいます。

腸と脳は、「自律神経」「内分泌系」「免疫系」の3つの神経系統から、繋がっていて、一方通行ではなく、脳から腸への伝達信号と、腸から脳への伝達信号が双方向から行われているのです。

地球にはじめて生命が誕生したころ、生き物に、まだ脳はありません。

進化する過程で、脳は作られます。

だから、古代生物は、ただ食べては出す、を繰り返すだけ。

排泄器官が、動いてるようなものだったのです。

腸は第二の脳と言われる理由

指示をする脳がいないわけですから、古代生物の腸は自分で判断して動いていました。

脳の指令なしで、自ら動く賢い器官。

だから、「腸は第二の脳」って言われるんですね。

腸の神経細胞は、脳の次に多く、約1億個と言われています。

この神経細胞により、自立して働くことがきるのです。

なぜ腸には、それほど神経細胞が多いのか。

それは腸のはたらきが、食べたものの消化、栄養吸収、排泄、と生物が生命活動をする上で、とても重要な役割を担っているから。

もしも体内に、危険なもの、有害なものが入ってきたとき、脳の指示を待っていたら、命の危険に関わるわけです。

ですから独自の判断で危険を察知すると、強制排泄したり、体の外に出す反応が起こせるのです。

自律神経と腸の関係

また、腸は自律神経とも、密接に関わっています。

自律神経には、緊張状態や活動時に優位になる「交感神経」と、リラックス時に優位になる「副交感神経」があります。

そして副交感神経が優位になった時に、腸は活発になり、ぜん動運動が起こります。

反対に、緊張していると腸は動きにくく、便秘が起こりやすい。

心と体が緩んだときの方が、正常に腸が動き出す、ということなのです。

気持ちとつながる腸

さらに最近では、「腸の不調が脳に伝達して、不安感が増す」「腸の不快感から脳の機能が低下する」「善玉菌の中には不安やうつ状態を軽減させる種類がいる」という研究報告も伝えられています。

脳の中にある神経伝達物質の中には、幸せホルモンと言われる「セロトニン」も含まれます。

セロトニンの役割は、体内リズムを整えたり、睡眠の状態、食欲の制御、ストレスの軽減など実にさまざま。

このセロトニンの90%は腸で作られるといわれています。

そして、このセロトニン、腸内環境を整えることで、生成されやすくなると言われているのです。

腸の元気さは、脳の元気、体と心の健康につながっているんですね。

女性と犬

腸内環境が整っている状態とは

私たちの腸の中には、多種多様な腸内細菌がすんでいて、その数1000種類以上、100兆個もあります。

その細菌は、種類ごとにテリトリーを作っていて、集団を形成しています。

この集団がよく聞く「腸内フローラ」ですね。

それらは、いい影響を及ぼす「善玉菌(有用菌)」、悪い影響を及ぼす「悪玉菌(有害菌)」、どちらにも属さない「日和見菌」の3つのタイプに分かれます。

健康な人の割合は、善玉菌20%、悪玉菌10 %、日和見菌70%。

一般的には、善玉菌が優勢にはたらいていると、いい腸内環境といえます。

ですが悪玉菌が多いと、便秘になりやすくなったり、さらには有害物質まででてきたり・・・。

結果、便秘や肌荒れ、アトピーなどのアレルギー症状の悪化や、免疫力の低下にも。

同時に、気持ちの落ち込みも起こりやすくなるのです。

ただし、善玉菌がいつも良い働きをするわけではなく、また悪玉菌がいつも悪いわけでもなく、その複雑な機能は、まだまだ研究途中のようです。

善玉菌を増やす食事

善玉菌を増やすためには、善玉菌のエサになる食品を摂取すること、善玉菌の代表ともいえるビフィズス菌や乳酸菌直接とること、が大切になります。

1.善玉菌のエサになる植物繊維やオリゴ糖をとる(プレバイオティクス)

食物繊維は、水に溶ける「水溶性食物繊維」と、水に溶けない「不溶性食物繊維」に大きく分けられます。
「水溶性食物繊維」が善玉菌のエサになりやすく、「不溶性食物繊維」は便通をよくし便のカサを増やします。

・水溶性食物繊維 大麦、オーツ、昆布、ワカメ、ひじきなどの海藻類、豆類、イモ類、果物類など

・不溶性食物繊維 穀類、豆類、キノコ類、大根、モロヘイヤ、ほうれん草など

・オリゴ糖を含む食品 豆類、玉ねぎ、ゴボウ、ニンニク、ブロッコリー、アボカド、バナナなど

2.生きた善玉菌を直接とる(プロバイオティクス)

腸内環境を整えるためには、善玉菌のエサを取り入れて腸内細菌を育てるだけではなく、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を含む、発酵食品を摂取しましょう。

味噌、漬物、納豆、チーズ、ヨーグルト、キムチ、乳酸菌飲料など

キムチ納豆

まとめ

腸と脳は相互関係にあり、腸の状態が心と体の状態につながっています。

最近では、善玉菌が認知症やうつと関連する、という研究報告も。

上記のような食材を積極的に取り入れて、善玉菌を増やすと同時に、生活習慣も見直して腸内環境を改善していきましょう。

腸を元気にして、寒い冬も健康で過ごしたいですね。

ストレス女性

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この記事を書いた人

島村 悦子
心と体の本音から自分軸を見つけるセルフケアコーチ・セラピスト。自己肯定感を高めるセルフケアで、不安やこだわりなど不要な感情を解放。
複数の難病や乳がんを克服した経験をもとに、延5000人以上に健康のアドバイス。思い通りの人生をつくる方法を配信しています。

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